赤い花

私の伯母が、本を出版しました✨✨

↑webの新聞に載ってた写真です☆

伯母、高橋千恵。74歳にして人生初の本の出版。
おめでたい!!

(あ、今日のブログ長くなるよ)

高橋千恵は、私の父の7つ上の姉。
長野市の県町にマンションを持っていて
昔そこで自分のお店を経営してたとか聞いたことがある。

そしてその側にある、「可津乃」って看板が目立つマンションに
高橋千恵の母つまり私の祖母である高橋可津乃がかつて住んでて、そこでもこれまた祖母が自分のお店を経営してて。
小さい頃は毎年初詣で善光寺へ行く度に、千恵おばちゃんと可津乃おばあちゃんの家に家族で寄ってご挨拶してた(^^)

ちなみに今は、おばちゃんのマンションの地下は「ラランスルール」っていう喫茶店になっていて
高級感が漂うそのお店の雰囲気は私にとって千恵おばちゃんのイメージのままという感じ。
(今はコロナでテイクアウトしかやってないみたいだけど焼菓子がめちゃめちゃ美味しいから是非行ってみて!特にカヌレは超絶品!!)

おばちゃんはすごくお金持ちで品があるというイメージが強くて、
私の記憶では、別荘をいくつも持ってる人。
毎年あそびに行くと必ずお手伝いさんがいた。
部屋には高級そうなコレクションが溢れんばかりに飾ってあって、毎年私に欲しい物を1つ選ばせてくれた。
トイレットペーパーのホルダーが金色だった。笑
それから喋り方や歩き方にも品があって、
いつも綺麗な笑顔で、よく人を褒めるけど厳しくもある人、
って印象は私が大人になってから気付かされたかな。

対する可津乃おばあちゃんの記憶は、
同じく高級そうなアクセサリーとかを身につけていたのでお金持ちなイメージ、
それ以外はあまりなかったかも(笑)
私が1回だけ、初めて一緒に遊ぼうとパズルを渡したら2秒で放り返されたので(笑)結局一緒に遊んだ記憶は1度もない。
とりあえず長野市で有名人だったみたいな話は聞いた事がある。
それゆえ私の父と母の結婚披露宴には300人が出席したんだとか(笑)
母の話では嫁姑問題がすごい強烈だったとか
そういえば父方のおじいちゃんって生きてるんだっけ?そもそもおじいちゃんって何人いたんだ?みたいな面白い話も。
とりあえず普通ではない家系だったって事だけはよく分かってて。

で、私が高校生の時に、ある日突然おばあちゃんが夢に出てきて
目が覚めてなんだかソワソワ、半日ずっとおばあちゃんが引っ掛かってソワソワ、ってしてたら
その日、おばあちゃんが首を吊って自殺していたよと母から報告が。
不思議なくらいこれを、可津乃さんらしいわって、すんなり受け入れた自分がいた。

伯母や祖母への記憶がいつもフワフワっと非現実的な感覚を覚える感じで
私はこの、高橋家になんとなく興味があった。

で、そんな家系の事がよーく解ったのが、
伯母が書いた小説「赤い花」のお陰で(^^)

昨年2度目の癌にかかって闘病生活が始まった伯母に、ひと目だけ会いたくて今年のはじめに伺った時
1度目の闘病エピソードやら過去の珍エピソードを話してくれてそれがまた濃厚すぎて、
その時に「おばちゃん自分の本でも出したら面白そうなのに♪」って私が言ったら
「それが、出すのよ!」って。

そうなんです「赤い花」は、
伯母の半生を描いた自伝的小説な訳で☆
私は出版をずーっと心待ちにしてました(^^)

で、7年かけて書いたという小説が先日めでたく出版されたって話なのさ♪

上下の2巻に渡るその小説において重要人物となっていたのが可津乃さんだった訳で、
いやはや興味深くて熱くなって読んでしまった。
私の祖母は、私の想像を遥かに超えて、ヤバイ人だった。笑
そして私の伯母は、想像を遥かに超えて、すんごい人生を送ってきた人だった。
弟として私の父ももちろん登場する。
強烈な家系で育ったんだからそりゃ父もわがままで変わった人になる訳だわ、と納得。
それから かつての父失踪の数日が 私が学費を払えなくなった日々に繋がったって懐かしき事件も、
あれやこれや小説から思い出した私。
伯母の小説にはそんな細かい事なんて書かれてないんだけど、伯母の親戚や知り合いが読んだら感慨深くなる事ばかりでさ。
私としては作者の姪として小説を楽しませてもらいました♪

そう言った点で言えば改めて、
父も、その家族である母や私達も、健全な日々を過ごさせてもらってる事が今や奇跡だと思ってしまう。
全員いっぱい苦しんできた。
母はどんなに辛くても私達の為に生きてくれてるってよく思った。
私も母の為に生きてるって思ってた。
色んな事があった、色んな事がある。

でももしそんなエピソードも小説にしてみたら、
何もかも美しいんじゃないかって気がしてきた。
人って、望んでも望まなくても与えられた命を責任持って生きる、
定められた歳月を、人類の歴史で言えば短すぎる日々でも一日一日を懸命に生きる、
その短いような長いような日々は、誰もが絶対に濃厚なもので。
美しくて儚いなぁと。


この小説の感想はたった一言なんかで伝えられないんだけど、でも
生きるって事について考えさせられる本だなぁなんて
私は思ったのでした(^v^)

高橋千恵「赤い花」(上・下)
書店やAmazon楽天ブックスで買えるそうです♪宣伝のつもりじゃないけどご興味があったら是非いかがですか~!

…長いブログ、読んでくれてありがとうございましたっっ!


(* ̄∇ ̄*)

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(* ̄∇ ̄*)笑